個展開始の一週間くらい前に完成した新作、Plotter。
名和さんが鉛筆で描いたドローイングを原画に、ボールペンを持たせた自作のプロッターマシンが、マシンドローイングとして手描きの線を翻訳しています。
筆ペンやいろいろなボールペンを持たせて実験をして、この状態に落ち着いたそうですが、近くで見ると、インクが詰まったり、かすれたり紙を突き破ったりしている様子がわかります。
紙の置き方やマシンの精度を調整していけば、より完璧な線が書けるところ、この不完全さをそのまま受け入れ、マシンなのに身体性を感じる作品です。
自分の恣意性をなくすことを試みつつも、決して人から離れず、多くの人が身近に共有できる感覚を感じられるところが、名和さんらしい作品だと思います。
Plotter, Plotter#2 , Plotter#3 ,Plotter#4
2022
ink on paper
名和晃平 Kohei Nawa
Fountain
April 16- May 8, 2022
11:00~20:00
銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F
Fountain
April 16- May 8, 2022
11:00~20:00
銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F