2023年に京都蔦屋書店で開催された「KOHEI NAWA | Sandwich「Cell Field」」のメインピースとなった〈Cell Field〉について紹介します。
〈Cell Field〉は、油絵具と油の混合特性により時間をかけて状態変化が起こる絵具で描かれています。
以下の過程を繰り返し、完成後にも変化していく絵具です。
- 絵具が空気に触れて酸化し硬化
- 皺が入る
- 裂ける
- 中の油分が露出
以下の画像は制作後2日目の作品です。
ツヤツヤした部分が硬化する前で、マットな質感となっているのが①の硬化した状態です。
以下の画像は制作後5日目の作品です。
②③④の状態がみられ、完成に近づいています。
今回はそのような絵具をドッド状に配列することで、隣り合うドッドと重なり1つになったり、裂けたり質感が変わっていく様子は、まるで細胞の変化のようです。
刻々と状態が変化していく作品ですので、是非様々なタイミングで鑑賞し、変化を体感してみてください。